ページ・フォールトの種類
以前『ページ・フォールト(sar の fault/s)』が他のシステムより大きいとの指摘を受けたことがある。平均してみたところ10000回/秒を超えていた。
結果的にはハードウェア・ベンダーが導入した管理ツールのNIC監視エージェント(cmanicd)がページ・フォールトを多発させていた。NIC監視をそのエージェントにさせる必要がなかったので、停止して片付けた。
この時に調査して解ったのは次のこと。
- ページ・フォルトにはディスクアクセスの有無によりマイナー・ページ・フォルトとメジャー・ページ・フォルトがある。
- マイナー・ページ・フォルトはディスクアクセスを伴わない。システム負荷は小さい。
- メジャー・ページ・フォルトはディスクアクセスを伴う。システム負荷が大きい。
- sar の fault/s はマイナー・ページ・フォルトとメジャー・ページ・フォルトの合計数である。
- sar の majflt/s がメジャー・ページ・フォルトの回数である。
- 当該ケースでは majflt/s は 0 であったため、マイナー・ページ・フォルトが多発していたことになる。
- ディスクアクセスを伴わないページ・フォルトの発生要因がある。
- コピー・オン・ライト
- デマンド・ページング