情報交換を活発にしたいなら、職場の『そのまま君』を許すな!

職場の『そのまま君』とは

「WHY型思考」が仕事を変える (PHPビジネス新書) より引用

WhyなきWhat病その1・・・「職場の『そのままくん』」
「そのままくん」の特徴とは、文字通り「そのまま」やることです。具体的には、オフィスには以下の様な「人種」が存在します。
・・・(中略)・・・

  • 規則やマニュアルを何の疑いもなく絶対のものと考えて、イレギュラーな状況に対しても一切の融通が利かない「マニュアル人間」
  • 他人のうわさやメディアの「裏情報」をそのまま信じて、自分なりの意見や見解なしに「そのまま」広める「横流しクン」
  • 「それどうしてそうなるの?」という問いかけに「○○さんがそう言っていました」とか「△△にそう書いてありました」と臆面もなく回答する「引用クン」
  • 「たとえばこうやってみたら?」と言われたことの「たとえば」がいつの間にか抜けていて、例として言われたことをそのままやってしまう「たとえばクン」

こんな事になる。

  • マニュアル・手順の内容が実は陳腐化しているのに、『これでやってきた』とか『これ以上は無い』という思い込みでエンハンスがされない。『あのさ・・・結局、ある時点でその人が最良だと思っていた方法(または冗長ながら確実・安全・記述しやすい、などのメリットがあった方法)でしかないんだぜ?』となる(実は重大なトラップ回避のノウハウが織り込まれていたりすると・・・下手にいじると地獄なのも事実。失敗時の影響が大きい場合には素直に実施することも大事だ)。
  • ちょっとした質問に答えただけなのに、問題があると「○○さんがそう言っていた」となり、よくよく話を聞くと『実は○○なんて前提があったのかよ・・・それじゃ話がちょっと変わるよ』となるケース。
  • 「たとえば・・・」がそのまま形になっていて『おいおい、その場で閃いただけで、考慮漏れなんかいろいろあるかもしれないんだぞ?ちゃんと考えてくれたのか?』というケース。

責任の所在は明確に

  • 上記の『そのまま君』を許し、ましてや責任を情報提供者にあるとすれば、情報交換は確実に活発にならない。
  • 情報発信する側は『確実な情報』以外を流そうとしなくなる。
  • 以下の事はルールとして決めるべきと考える。
    • 情報提供者は最善の努力をして情報の正しさを担保する。
    • 情報を利用する者は情報の正しさを自己で確認し、自己の責任のもとに活用する。
  • 固い言い方になったが、要するに。
    • 重く考えずに情報は展開しましょう。もちろんできる範囲で正しいかどうかは確認しようぜ。
    • 情報を使う側はそれが妥当かどうか自分で確認して使うこと。情報提供者のせいにするとかは論外だ。
    • 責任をもってアドバイスしてもらいたいなら、正式に依頼して対応してもらう。
    • 答え・方法は一つじゃない。よりよい答え・方法があるかもしれないという意識をもっておこう。発見したらそれを発信しよう。