a lot of apple なのか a lot of apples なのか

a lot of の後ろが複数形なのか、単数系なのかわからなくなってしまったので『ネイティブスピーカーの前置詞―ネイティブスピーカーの英文法〈2〉』のofのイメージから考えてみた。

of のイメージの説明に『抽出する』というキーワードが見られる。『構成する(consist of ...)』や『グループ(group of ...)』、『〜からできている(be made of ...)』などは『抽出する』という表現で理解できる。a lot of についても抽出のイメージでとらえてみると、多数あるものに対して、1ロット分ぐらいか?という前提のもとにグループを形成したと考えられる。となれば、グループを形成するものは複数居るべきである。なので『たくさんのリンゴ』は a lot of apples であって、a lot of apple ではない。『a lot of』を"たくさんの"と覚えてしまうと、つい日本語の『たくさんのリンゴ』の『リンゴ』に対する修飾として『a lot of』を使いたくなり、『a lot of apple』としたくなる。だが、実際には『a lot of』→『apple』というかかりかたではなく、『apples』→『a lot』なのだ。

同様に、a glass of water についても、『1杯の』→『水』というよりは、水(数えるのは無理)から1杯分を掬った(抽出した)と解釈すれば違和感が無い。そして、掬うための容器が異なれば、a cup of tea や a bottle of water などに変わる。