ドキュメントに対しても継続的なインテグレーションの考えを

どうしてこんな非効率的な働き方を我々はしているのだろうか。
WordやExcelのドキュメントを大量に作成し、納品用に体裁を整える。ルールに沿って作成していたものさえ、「文書番号をつけて」という突然の指示で何百ものファイルが一気に変更対象になる。何十人日の工数が吹っ飛んで行く。
なんとかこの苦痛な作業を自動化できないか?と考える人もいるのだが、どうにも修正の内容が機械化しにくい。
その根本にあるのはそもそもの品質の低さなのだろう。

品質が低いと、思っても見ないタイミングで余計な問題(ミス)を見つけてしまうのだ。それこそマーフィーの法則そのままに(よりにもよって納品の準備中に厄介なミスを見つける)。
品質が低ければ余計な修正工数が発生し、現在工程の作業工数が削減圧力を受ける。そしてそれがまた次の成果物の品質低下を招く。品質が低いことでどんどん負のスパイラルに陥って行く。
だから品質を常に一定水準以上に保たなければならない・・・

というような当たり前のことを考えていたとき、ふと「納品対応なんてものをさもイベント(一大事)のようにやっていることがそもそもの間違いなのではないか」と思った。
それこそ、継続的インテグレーション云々でいわれているように、いつでも顧客に向かってデモができる、動かせるビルド版がある、そんな状態であればよいのだ。
ドキュメントなら、顧客から「現在の最新版を貰えます?」といわれてすぐに提出できるということだ。
ドキュメント故にどうもその意識が薄かったようだ。ドキュメントでも全く同じ事だったのだ。


品質(バランス)を保ちながらゴールに向かう姿をこのようにイメージしている。